■2001/10/26 (金) 未来へはばたく中間考査 |
今日は文化発表会も無事終わった?ということで中間テストがあった。
オイラはこのごろ事件続きなので、まったくといっていいほど勉強が出来なかった。
あほのミカチュウにいたってはテストを完全に忘れていて、テストに必要なコンパスや三角定規を持ってきていなかった。
しかし、こんなテストでもしっかりと勉強してそうな女子4番(女子委員長)のキョウや、もう受験勉強を始めた男子8番シャナンにとっては余裕さえ見えた。
そして試験は始まった。
オイラはまったく問題が分からず途方にくれていた。
そんなとき後ろの席のハゲアユがおもいっきりカンニングしているのが分かった。
オイラは「いいなーハゲアユは」と思いながらボロボロのテストを仕上げた。
そして1時間目が終わったとき悲劇は起こった。
人1倍正義感の強い男子3番(男子委員長)エクがハゲアユに声をかけた。
「アユさんカンニングしてたでしょ、いけないですよカンニングなんかしたら。」
このときすでにハゲアユのポケットからベレッタM92Fが出かかっていた。
しかしエクはつづけた。
「アユさんは頭の出来は良いんだから、カンニングなんかしなくても良い点取れるよ。」
オイラはこれが素直で正直なエクの本心だったと思う。
この言葉に恐怖の大魔王ハゲアユも単細胞なため、素直にうなずいていた。
ポケットのベレッタM92Fも引っ込んでいた。
エクさんの話はつづいた。
「それに言葉遣いももっと女の子らしく上品にしたほうが良いですよ。
そらアユさんの個性かもしれないですけど、もっと他人のことを思うべきですよ。」
ハゲあゆの眉間にしわがより、またベレッタM92Fを出すのが分かった。
が、エクさんは話をやめなかった。
「アユさんは顔やルックスは良いんだから、もっと女の子らしくすればきっとモテるはずですよ。
少なくとも僕はそう思ってます。」
ハゲアユの顔が笑った。
これはハゲアユの心からの笑顔かもしれない。
このクラスでハゲアユを1番よく知っているのはエクさんかもしれない。
はたしてこれをきっかけにハゲあゆは女らしくなるのだろうか。
それはまだ誰も知らないが、この中間テストでハゲアユはカンニングをしなかった。
少し未来への希望の光が見えた1日だった。
(ハゲアユ殺害数48人)