『当然の制裁』

A.普通に山中に埋める

仕方が無い山にでも埋めるか。
しかし今動けば目立ちやすい・・・
一旦部屋に松岡の死体を置いておくことにした。
・・・だが部屋には八百屋と小池がいる。
あいつらも殺すことにしよう。
赤黒く変色した顔の松岡を背負い、誰にも見つからないように俺は部屋に戻った。
「おお太郎おかえり・・・な、なんだそれは!?」
と八百屋の親父。
「ん?ああ、気分悪いんだってさ・・・それより親父聞いてくれよ」
と俺は親父に近づく。
そしてポケットに忍ばせたナイフを取り出し・・・
刺す!!
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世界が回った。
いや、違う。
俺が回った・・・親父に投げられたのだ。
「ぐはっ」
「太郎・・・」
親父が俺を見下ろして言った。
「この子は死んでいる・・・そして小池教諭も死んでいる・・・お前がやったんだな」
な・・・
どういうことだ?
やはり小池は死んでいた・・・
いや、親父がそれをなぜ・・・
「数日前、警察にある予告状が届いた・・・『ゲルマン高校の修学旅行で殺人ショーが始まります。ぜひ見に来てね☆』とな。それの犯人がお前だったとは・・・」
な・・予告状?そんなもの俺は知らない。
いや、それよりもこの親父・・・一体・・・
「わしは特殊警察"808"の者だ。普段は八百屋に扮しているのだがな。この予告状を受けわしはついていくように言われたのだ」
な・・・なんだこの親父・・・
ただの八百屋の親父じゃなかったのか・・・
「さあ、とにかく殺人罪の罪で逮捕する」
ガチャッ
俺の手に手錠がかけられた。
ち、ちがう・・・声が出ない・・・親父に投げられた衝撃のせいだろう。
「お前だけは信じていたのにな・・・」
予告状なんか出していない・・・
ということは・・・さらに事件が起きるというのか!?
親父に伝えなければ・・・だめだ・・・意識が遠のいていく・・・。



俺が警察病院で目覚めたのはそれから3日後のことだ。
ゲルマン高校の修学旅行は・・・俺の予想通りに展開していた。

BAD END
『エイトオーエイト』


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